ダイエットに不可欠!?酵素ってなあに?

酵素ドリンクや酵素サプリ。美容やダイエットに興味のある方なら一度は見聞きした事がありますよね。ですが、みなさん、“酵素”ってなんのことか詳しく説明できますか?

美容やダイエットにどんな効果があるのかも知りたいですよね!

今日はいっしょに、「酵素」について1から学んでいきましょう。

「酵素」とは…

酵素とは、生体内の化学反応を触媒するたんぱく質の総称です。つまり、全ての生き物の体内(細胞内)でタンパク質から作られる物質で、消化や吸収、代謝など体内で起こる化学反応を促進し、たすけてくれます。私達や動物、植物だけでなく、ミジンコなどの微生物の体内でも作られているのです。

ひとくちに酵素といっても、構造がわかっているものだけでも数千種類あるので、それぞれを詳しく理解しようと思うと専門的な知識が必要となり、かなり難しいです。なので、今日は栄養学の観点から、酵素を3つに分けて考えていきたいと思います。

3種類の酵素とそのはたらき

エドワード・ハウエルが提唱している酵素栄養学では、全ての酵素をまず、食品から摂取できる「食物酵素」、体内で作られる「潜在酵素」の大きく二つにわけます。そしてさらに、潜在酵素を、食べ物の消化吸収を促進する「消化酵素」と糖代謝や脂代謝、新陳代謝を助ける「代謝酵素」の二つに分けて考えます。

つまり、体内で作られる代謝酵素、消化酵素、食べ物から摂取できる食物酵素の3種類という事ですね。

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

食べて元気に!食物酵素

先ほど述べたとおり、酵素は全ての生き物の体内で作られていますので、もちろん野菜や果物、魚、肉の中でも作られています。それらを食べる事によって得られる酵素、または、それらに含まれている酵素全般の事を食物酵素と呼んでいます。

それらを食べる事によって、後述する消化酵素の役割を助けると言われています。ただし、酵素はタンパク質から出来ていますので、熱に弱いという特性があります。だいたい47〜78度の間に達すると破壊されてしまうというデータがあります。

つまり、厳密にいうと食物酵素は食べ物を加熱せずに食べた時に摂取できる酵素だという事ですね。

食後に大活躍!消化酵素

消化酵素は、言葉のとおり、消化・吸収を促進させる役割を担っています。主に消化液の中に含まれていて、食べた物を吸収しやすい大きさに分解します。

例えば、ごはんを食べると、アミラーゼが唾液として分泌され、ごはんに含まれる「でんぷん」を「麦芽糖」に分解します。そして、十二指腸で膵臓から出た膵液によって「マルトース」に、小腸でグルコシターゼによって「ブドウ糖」にまで分解され、ようやく吸収されるのです。

たんぱく質はアミノ酸に、脂質は脂肪酸やグリセリンにまで分解されます。消化酵素はいわばシュレッダーの様な役割を果たしてくれているんですね。

体を動かす!代謝酵素

消化酵素によって消化・吸収した栄養をエネルギーに変換する役割を持つのが代謝酵素です。運動時に筋肉を動かすエネルギーや、心臓や肺の筋肉を動かすエネルギーも代謝酵素がはたらくことによって作り出されています。

酵素の量は決まってるってホント?

人が一生のうち体内で作ることができる潜在酵素の量は、生まれた時から決まっていると考えられています。そのため、酵素は歳を重ねるごとに減ってしまうのです。40代は20代の約半分、60代では1/5しか作れなくなってしまうとも言われています。酵素の減少を防ぐ為にも、酵素の無駄づかいをやめ、また、不足した酵素を食べ物から補う事が大切となってきます。

酵素不足が招くものとは…

消化酵素が不足すると、消化・吸収する能力が低下するので、消化不良を起こしやすくなり、胃もたれや便秘になりやすくなります。また、その状態が慢性的につづくと、胃潰瘍や胃がん、血管が脆くなることによる脳梗塞などの大病の原因にもなってしまいます。

代謝酵素が不足すると、吸収された栄養をエネルギーにうまく変える事が出来なくなるので、疲れが取れにくくなったり、免疫力が下がって病気になりやすくなります。

さらに、吸収された栄養をエネルギーとして燃焼できないという事は、余った栄養は脂肪となり、蓄積されてしまうのです。太りやすく痩せにくい体質の方は要注意ですね。

酵素の無駄づかいってどういうこと?

潜在酵素には限りがあるって話は先ほどしましたよね。ということは、若いうちに酵素をバンバン使ってしまうと、潜在酵素を使い切ってしまうかもしれないんです。その為に、酵素の無駄遣いを辞めて、節約生活を始めましょう!

これダメ!無駄遣いポイント!

NG食生活編

  • 焼肉やステーキなど、加熱された食品
  • 揚げ物、ラーメンなど脂っこいもの
  • ケーキや羊羹など甘いもの
  • スイーツやお菓子など甘いものが大好き
  • インスタント食品やファストフード

これらの食べ物は、消化・吸収が難しいので、消化酵素をたくさん消費してしまいます。食べ過ぎには注意しましょう。

NG 生活習慣編

  • 食事のリズムが決まっていない
  • 午後8時以降にがっつり食べる
  • 食事の直前、直後に激しい運動をする

これらは消化酵素の無駄遣いだけでなく、胃腸にも負担をかけてしまいます。また、食前・食後の激しい運動は、消化酵素・代謝酵素両方の不足につながりますのでオススメしません。

食物酵素で酵素不足を補おう!

安心してください!減ってしまった潜在酵素を補う方法があるんです。

そう、いよいよ食物酵素の出番ですね。食物酵素が豊富な食べ物を、摂取することで、体内の酵素を増やすことができます。厳密に言うと、潜在酵素の数自体を増やすことはできないのですが、食物酵素が消化酵素の代わりに消化を助けてくれるので、消化酵素の節約になり、結果的に体内の酵素を増やす事が出来るのです。

食物酵素が多く含まれる食材といえば野菜・果物です。熱によって酵素が破壊されてしまっていると意味がないので、生野菜を積極的に摂取しましょう。特に、マンゴー・パパイヤ・パイナップルなどのトロピカルフルーツは、脂肪の分解を助ける酵素をはじめとする強力な酵素がたっぷり含まれているので、生で食べられる機会がある時は、是非食べて下さい。

また、食事の1時間程前に生野菜や生の果物をとると、食物酵素が動物性タンパク質の分解を助けてくれるので、オススメです。焼肉の時など、工夫するだけで胃もたれしにくく、また太りにくくなりますよ!

発酵食品は酵素不足の救世主!?

納豆やヨーグルトなどの発酵食品は、酵母菌が発行の過程で自らの消化酵素を多く発生させるので、とても多くの酵素を含んでいます。また酵素だけでなく、乳酸菌や納豆菌など、酵素が働きやすい環境を作る良い菌が豊富に含まれているので、意識的に摂取しましょう。

中でも味噌や漬物などの発酵に使われる植物性乳酸菌は、日本人の体質に合ううえ、胃酸や塩分にも負けずに生きたまま腸まで届きやすいのでおすすめです。

酵素の為に明るい職場作り!?

酵素がはたらく環境を整えてあげると、作業効率があがるので、消化酵素の節約や代謝酵素による代謝量アップにつながります。

食物繊維を摂ろう

食物繊維をたくさんとる事で腸のお掃除をしましょう。お通じもよくなるので、腸内細菌が善玉菌優位に傾き、酵素がはたらきやすい環境になります。また、コレステロールをコントロールしてくれるので、糖尿病の予防・改善にも効果があります。

抗酸化食品で代謝アップ

私達は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出してますよね。その取り入れた酸素のうち約2%が体内で酸化してしまうんです。

この酸化とは、いわゆるサビのようなもので、代謝酵素の活動を妨げ、シワやくすみ、さらには免疫力の低下も招きます。

この酸化を防ぐ為には、抗酸化作用を持つ食品をどんどん食べましょう。以下の栄養素を含む食品がオススメです。

フィトケミカル(植物性の化学物質)

  • ポリフエノール (赤ワイン・バナナ・カカオ)
  • イソフラボン (大豆・納豆)
  • リコピン (トマト)
  • カテキン (緑茶・紅茶)
  • セサミン (ゴマ)

ビタミン

  • ビタミンA (アボカド・人参・バナナ)
  • ビタミンC (バナナ・りんご)
  • ビタミンE (バナナ・ナッツ)

これらの食品を食べて、体を酸化から守ると代謝酵素がはたらきやすくなり、代謝がアップします。代謝量の増加は、痩せやすい体づくりへの第一歩です。

酵素の為にも7時間の睡眠を

私たちが寝ている間、体内では次の日使う酵素をせっせと作っています。睡眠が足りないと、酵素を作る時間が足りなくなってしまうので、少なくとも深夜0時になる頃にはベットに入り、7時間程度は睡眠をとりましょう。

まとめ

酵素の不足は、免疫力、体力の低下を招くことにより、疲れやすく太りやすい体質になる恐れがあります。健康的な生活を毎日を送るためにも、酵素の無駄遣いに気を付けながら、食物酵素を効果的に取り入れた食事をしましょう。