どう違う?ダイエットに生かせる「酵素」と「酵母」

体内で消化や免疫機能を担う「酵素」と食品の製造に用いられる「酵母」。似た名前のこの二つの成分ですが、活用することで健康的なダイエットにつなげることができるのです!

「酵素」と「酵母」はどのような働きをしてくれるのでしょうか。

[1]酵素とは

酵素は体内で作られる成分で、胃液などに代表される「消化酵素」と免疫や皮膚の新陳代謝・血液の循環などに関わる「代謝酵素」があります。食べ物にも酵素が含まれていて、野菜、果物、肉類、魚介類など、あらゆる食物に含まれています。

ただし酵素は熱に弱く加熱調理で大半が破壊されてしまいます。そのため生のままで食することができる野菜・果物のスムージーが人気ですよね。

人間の体内では消化酵素と代謝酵素の両方が必要となるため、日常的に消化に多くの酵素が使われている食生活では消化に時間もかかり、消化酵素も足りなくなってしまいます。当然、他方の代謝酵素も不足しがちになります。

そのため、酵素が豊富に含まれる食品を取り入れていくと腸内での細菌活動を助けることができ、代謝や排出に関わる代謝酵素が働きやすくなるのです。

[2]酵母とは

一方、酵母は糖分を分解して発酵する微生物であり、醸造や発酵の力で保存の効く食品が昔から作られてきました。

酒類の醸造や、味噌・醤油などの発酵調味料、ヨーグルト・チーズなどの乳製品、パンの発酵などに使われ、たんぱく質、ビタミン・ミネラルなど多くの栄養素が含まれています。

酵母菌は糖質の吸収を抑える働きがあるため、ダイエットに活用していくことができます。酵母食品に栄養が多く含まれていますので腸内細菌の活動に役立つのです。

例えばビール酵母は、原料となる麦のアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含み、乳酸菌などの善玉菌を増やす働きがあります。善玉菌の働きで腸内での栄養分の吸収がスムーズに行われ、腸の活動も良くなるため便の排出にも役立ってくるのです。

ダイエットが必要だと感じる時、大半の方の腸内環境が悪化しているのではないでしょうか。便秘などで不要物が溜まると、腸の活動も低下してしまいます。そこで酵母菌の豊富な栄養素を取り入れて腸内の善玉菌を増やすことで悪玉菌を抑え、腸内環境を整えることで不要物を排出し、ダイエットしやすい体に近づけることができるのです。

[3]酵素・酵母食品を利用しよう

体内で消化吸収を行う酵素については、不足してくると脂肪を分解したり栄養分をエネルギーとして消費しにくくなります。酵素食品を食べても胃液そのものを補うことはできないのですが、細菌の発酵力で出来た食品には豊富な栄養素が含まれています。

加工食品や添加物の多い食品は減らし、代わりに消化に役立つ食品を積極的に食べていくことでダイエットにつながるのです。

食物繊維を消化しやすいカタチで摂ることもでき、これらも腸内細菌の活動の栄養分になるのです。消化や代謝がスムーズに進むことで老廃物も押し出され、腸内環境も改善してきます。

このように酵素が豊富な食品は、健康な体づくりやダイエットにつながっていくのです。

[4]腸内フローラが整うと

野菜や果物、発酵食品は、酵素以外にもビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれています。体内に存在する酵素や腸内細菌を手助けすることで健康につながり、消化吸収・代謝など内臓機能を向上させることができるのです。

偏った食生活が改善され、腸内フローラが整うことでお腹の苦しさなどの問題も解決し、内臓の負担が減る有効な方法になります。腸内環境が整ってお通じが改善できると新陳代謝も良くなって身軽になれますので、お腹が軽くなるなどのダイエット効果や新陳代謝による美肌効果が期待できます。

このような人間が本来持っている力を引き出してくれる優れたダイエット法なのです。

[5]留意点

酵素や酵母をとりあえず取ろうとする人には注意点があります。

当然ながら酵素食品、酵母食品、酵素を摂るのに便利なサプリメントにも、カロリーが含まれています。健康ブームの「甘酒」についても、原材料に砂糖が含まれている製品があります。酵素や酵母を積極的に摂ったから痩せられるということではなく、例えば、食事をしっかり消化できたら、その後に運動などでカロリーを消費していく生活習慣の改善が必要です。

しかし、通常の食事だけではなかなか摂取できない多種類の酵素を効果的に摂ることができるのは酵素食品や酵母食品、サプリメントの優れたところです。その良さを健康ダイエットに活かしていくことができるよう、毎食の食事をバランスよく食べるように心がけていきましょう。酵素や酵母の働きをよく知り、食事や生活習慣を見直すことで健康的に効果を発揮することができるのです。